体育館の扉に手をかけた時、中からバッシュの音とボールが跳ねる音が聞こえてきた。
「あれ、うちらが一番乗りじゃなかったね。」
勢いよく扉を開けた瞬間、
「おはよーございまぁーーあれぇっ!!?」
ーーーシュッ!!
ギャラリーの窓から溢れる太陽の陽射しを浴び、キラキラと輝いたそのボールは、キラキラと鮮やかにネットに吸い込まれていった。
「よっ、おはよ。」
「し……翔真ぁ!!?」
思わず幽霊でも見るかのように未茉は何度も我が目を疑ったが、そこにいたのは間違いなく翔真だ。
「あ、髪!編み込みしてる!可愛いー初めて見た!!」
「いやいや、こっちも翔真がこんなに早くしかも朝練一番乗りしてる姿を見るなんて初めて見たぜ。」
「明日は間違いなく雪が降るな。」
キタローでさえ、皮肉を発した。
「早起きは三文の徳って言うけど、本当だなぁ~。」
翔真は目を輝かせながら未茉の元にやって来て編み込みして一本に結んでる髪に触れながら嬉しそうに笑った。
「可愛いいね。いつもは朝髪ボサボサなのに。」
「あー今日朝、匠兄にやられた。」
「・・え」
思わず翔真はみつあみを持つ手がフリーズした。



