「あ、キタローだぁー!!おっはよー!!」

電車から降りて五時半に駅に着くと学校へ向かうキタローが前を歩いていたのでジャンプして後ろから抱きつくと、

「うっ・・!!おは……」
心臓が止まりそうなくらい、びっくりしたのと同じくらい嬉しくてうまく挨拶ができないで真っ赤になり震えながら、

「これ…朝ウィダーインゼリー…鉄分とプロティン配合だ。少し疲れにくくなる効果があるはずだ。」
「ぅおっ!!さんきゅー!!」
カップを空けて豪快に一気に飲み干すと、


「うぉぉおおっ!!力がみなぎってきたぜ!!今日もノムさんのしごきになんか負けねぇぜっ!!おっしゃぁぁあ!!」
二の腕に力こぶを作り、ムキムキの筋肉を見せつけて叫んでると、

「あ…」
ようやく未茉の顔を見れたキタローは、いつもと違う髪型に気づき、

「ん?」
「い……いやなんでも……」
(か・・・可愛すぎるっ・・ありがたき幸せ。神よ。)
あまりの可愛さにキタローは目を閉じて手をすり合わせ神に感謝をし始めた・・・