「ふんっ!なんだよなんだよ!!星河匠っ!!マジ気に入らねーな!!翔真、あんな野郎ぶちのめしてやろーぜ!!」
苛立って足踏みをする結城をよそに三上は雑誌の文を声に出して読み始めた。
「去年のインターハイは、とんだ番狂わせとなった。
大型新人であり、東京の顔が一層した。
熾烈な東京予選を争ったダブルダブルを記録した大成の白の巨人・マイクに、そして全国に名を轟かせた全国優勝を果たした王子のスターツインズ・星河兄弟。中でも文句なしのMVPは、大会得点王の星河健。」
「!」
その名前に雑誌など見向きもしなかった翔真が雑誌を手にした。
「星河健…」
「さっきの星河さんの双子の兄貴か。うっわ、くそイケメンじゃん!!ん?翔真どうした?」
「いや…」
“10割の男がその名前を聞けば諦める。”
莉穂の言葉を思い出していた翔真は、雑誌の文字に目をやった。
甘いマスクの双子の貴公子だが、彼にタフショットは通用しない。
彼がリングを目指せば、必ずネットを揺らす。
超高校級全国ナンバーワンシューターと言っても過言ではない。
王子学院を全国優勝へと導いた、
インターハイ、国体、ウィンターカップの得点王だ。
ーー星河 健ーー



