「白石、野村監督に相当しごかれてんね。」

スタメンのレギュラーチームが5対5をしてると三年の新垣が野村にきつくしごかれてる未茉の姿を見てキャプテンの鈴木に言った。

「本気で大成に勝ちに行くつもりで、白石中心のチームに変えるとは、思いきった戦術よ。」

「前回の女子の東京王者の大成は、絶対避けては通れない相手だし、一年ながらに田島とやりあえる唯一の可能性を秘めてるのもあの子だけだからね。」

「まさか私達三年のラストゲームがインターハイ出場にかかる位置に来れるなんて夢のようよ…」

「あとは、もうちょっと二年唯一のレギュラーでガードの前原が、白石とうまいコンビネーション見せてくれればうちのチーム最強なんだけどな…」


反白石派の二年達と折り合いの合わないことが、鈴木達三年の不安であった。