「うっわっ!!でっけぇー!!」


未茉の家に上がると、白石家の末っ子の瑞希がまず天井まで届きそうな翔真と駿の190センチ超えの背の高さに驚き声をあげた。


「姉ちゃんコイツらもしかしてプロッ!?」

「コイツらだと・・・?」
聞き捨てならまいと二階堂が口元をひきつらせると、
「うぁあっ!すみません!二階堂さん!!口の聞き方がなってなくて」
すかさず末っ子・瑞希の口を後輩の和希が慌てて塞ぐが、


「わぁっ、莉穂さーん!久々っすねぇ!!ショートも似合ってて可愛いです!!早くデートしてくださいよ!!」
久しぶりの年上のお姉さんの存在に目の色を変えて弟達は群がる。

「いいよ。駿君には内緒にしてくれたら。」
「「もちろんっす!!」」
「ぅおいっ!!お前らぁ!!!」



「未茉ちゃん四人兄弟だっけ?初めまして湊翔真です。えっと…何君だろ。」

翔真はリビングのソファーでテレビを見てい弟に話しかけると、
「ほら挨拶しろよ」と未茉が飲んでいたペットボトルで弟達の頭を叩く。


「いってぇーな。ばかアネキの弟の瑞希。」

先程必死に莉穂を口説いていた年上好きの甘えん坊末っ子・瑞希(少6)は、ポテチをバリバリと音を立てて食べながら挨拶する。


「俺はー、和希。王子の中3。
で、あんたは?まさかアネキの彼氏?」

「ああ!」
この前大成戦の試合で和希を見たことを思い出し、
「俺は…」と答えるよりも先に、


「そぉよーぉ♡♡♡♡湊翔真君よぉー♡♡♡ママも今日知ったんだからぁー♡♡♡ふふ」
ちょうどママがトレーいっぱいのお菓子を持ってきて嬉しそうに答える。

「「へぇ。」」
特に興味のない弟達は反応も薄く声を揃える。