「あら。」
それから三時間位たって暗くなり始めた公園でまだ三人でバスケをしてると、
「あらっ♡」
その前を買い物帰りの未茉のママが通りかかり、
「あらぁー!!湊君に莉穂ちゃんっ!??」
きゃぁぁっ♡と弾んだ高い声をあげて未茉達の元へと駆け寄る。
「あ、ママ。」
「うそっ、おばさん?!めっちゃひさしぶりなんですけど!!」
「きゃぁぁあっ!莉穂ちゃん相変わらず可愛いからすぐ分かったわぁー♡♡元気なのぉ!?」
二人は抱きつきながらしばらく感激のマシンガントークを始め、数分経過したのちに、
「湊君♡きゃあっ!さっきぶり♡ふふ」
「どうもです」
翔真はまたニコッと微笑む。
「あら。駿君もいたの?」
「おばさん・・・今見えたんすか・・・?」
あからさまなイケメンと凡人の対応の違いに涙を流す二階堂。
「あっそうよ!今日練習試合だったのよねぇっ!!てっきり未茉ちゃんは湊君とデートに行ったかと思ってたわー♡♡ふふ」
「はぁっ?試合だって言ったじゃん!!!聞いてなかったかよ!?」
怒る娘の話を全く聞く耳持たずにママは、
「そうだわ♡」と閃いたように手を叩き、
「みんなでうちにご飯食べにいらっしゃいよぉー♡うち今日焼き肉なのっ!♡ねっ?!莉穂ちゃん久しぶりに♡湊君もっ♡ねっ!?あ、ついでに駿君も!」
「はいぜひお邪魔します。」
一番始めに未茉の顔を見て、翔真は紳士に返事をした。
「いいですね!!お腹もすいたし久々に未茉んち行きたいー!!」
「僕もついでにお邪魔させて下さい・・・。」