「ところで名前は?」
「あ、ああ…」
急に思い出したように、莉穂に訪ねてくるその翔真の独特なおっとりおした空気に戸惑うも
「東条莉穂。俺の彼女!!めっちゃくちゃ可愛いだろ!?」
羨ましいだろっ!!とどや顔で二階堂は莉穂の肩を手を回しくっつきあって紹介すると、
「東条…ん、あれ?」
その聞き覚えのある名前と、誰かに似てると気になってたことが解決した。
「もしかして東条禅君の…」
「禅知ってるの?そう。私は禅の姉。残念ながらバスケの才能は弟に全部持ってかれたけど・・」
悔しそうに答える莉穂の元へ、未茉は戻ってきた。
「あ、自己紹介すんだか?」
「うん。東条姉弟って知って驚いた。」
「おう。美形姉弟で頭もすげーいいぜ。なんつったって大病院の跡取りだしな。」
「へぇ。さすが名門…」
「俺に莉穂みたいなすっげー可愛い彼女がいるって知ったことも驚いたろ?」
しつこく二階堂がどや顔を浮かべてくると、
「驚いたし、羨ましい。」
素直な翔真に、二階堂は嬉しそうに食いつく。
「だろぉ!?」
「俺も同じ高校のバスケ部で彼女欲しい。」
「は?!未茉見ながら言ってんな!!調子乗んなよ!!俺の親友の未茉をお前になんか誰がやるか!!」
この野郎ぉ!と翔真に飛びかかると、
「お前ならすぐできんだろ。お前のファン女バスいっぱいいるじゃん。」
「ぷっ!!ひゃっはははっ!!!相手にされてなさすぎっっ!!」
これっぽっちも分かってない未茉のドライな反応を面白がるように二階堂はお腹を抱えて笑いだす。



