「えっと…紹介するってた未茉ちゃんの親友って彼女?」
莉穂の方を見ながら、なんて呼べばいいのか分からない翔真がそう聞くと、
「そうそう!!」と頷く未茉を見ながら、ショートヘアだが女の子らしくガーリーな雰囲気が漂い静香とはまた違うタイプの親友で未茉の友達にしては意外に思えた。
明徳では苦手そうなタイプだったからだ。
すると急に二階堂は「はぁ?」翔真の胸を肩で押し、睨みをきかせる。
「誰がお前なんかに俺の彼女紹介するか!」
「!?」違う意味での‘紹介’と受け取ったのか今にも殴りかかりそうな血相の二階堂に、
「何調子に乗ってるんだよ。お前は。」
そこへやってきたのは、本日キャプテン代わりの二年の成瀬だった。
「成瀬さん…!!」
「このボーズ!!散々な試合でよくも彼女だのほざいてられるな。」
「すみません…」
成瀬の一言で何も言えずに縮こまる二階堂だった。
「駿、違ぇよ!紹介するつっーのは、あたしの親友の莉穂を教えてあげるって意味だぜ!早とちりだなぁ~。」
「え・・そうなの?」
「うん。」
「翔真、うちに来ると思ってたよ。残念だ。」
中学時代から何度も試合や選抜などで面識があるため、成瀬は一緒にプレーをしたかったのか、ため息まじりに握手を交わす。
「ありがとうございます。お大事に成瀬さん。」
「ああ、また。」
「あ、成瀬さん。」
ひょこっと顔を出す未茉に、
「お……おお」
可愛い子には激弱の面食いの彼は、名前を呼ばれただけで分かりやすく顔を赤くして返事をする。
((あ…照れてる照れてる))
二階堂と莉穂はニヤニヤしながら見てる。
「王子を負かすのは明徳なんで!宜しくっ!」
未茉の強気な言葉と一緒に握手の手を出すと、「あ…ああ!!はっはい!!」
くりっくりの大きな目で見つめられ、まともに見ることもできず、しどろもどろで握手に答えると、
((ちょろい男だ・・・・))
それを見ていたみんなは呆れ顔だった・・。



