TIPOFF!! #LOVE SPRING





「えーあはははマジぃ!?」
クラスの女子達がよそ見しながら入ってきて、ちょうど立ち上がっていた北哲郎にぶつかってしまい、

ガチャン…!!
手にしていたお弁当が床に叩きつけられてしまった。

「きゃっ…あ!!」
「ゲ!!キタローじゃん!!まずいまずい」
「怖っ!!目合わせちゃダメ!!行こ!!」
三人の女の子達は、謝りもせずにお弁当も散らかしたまま教室から出ようとするので、

「おい!!お前らちょっと待てよ!!」

勢いよく未茉は立ち上がり、女子達の元へ向かい
「よそ見してて謝りもせず、逃げようってどういう神経してんだよ!?」

「え…だって…」
「あ…ああ…キタローの都市伝説知らない?超能力者で接近するだけで不幸に…」

「お前らみたいな人間の方がよっぽど怖ぇーし、そんな生き方してる方が不幸になるわ。」
睨みながらも、散らばったお弁当を未茉が拾い始めると、翔真も三上も無言で拾い始める。

「何よ…」
「BIG3の前だからって格好つけちゃって」
罰が悪そうに文句を溢し女子達は教室から走り去っていった。

「おい、大丈夫か?」
目を合わせないように北哲郎は未茉達の方を見ずにお弁当を拾ってるも無言だ。

「おーい!白石、白石ー!!」
そこへ部活のことで用があった二組の担任教師・斎藤が呑気な声を響かせ教室へと入ってきた。
「お、新米斎藤!ちょうどいいとこ来た!モップとぞうきんどこだよ!?」
「白石い~~~呼び捨てすんなって…おわっ!!なんで汚れて…うっ!!」
斎藤も北哲郎の姿を見て、一瞬躊躇する。

(女子達が噂していたの俺は聞いてるぞ~………。確か片目を見るとオカルト能力で不幸になるって……まだ彼女もいないのに不幸になるとか絶対に絶対に無理無理無理)
「おい!!いいから早く持ってこいよ!!」
何やら悶々と首を振って葛藤している斎藤に未茉は怒鳴った。