次の日、土曜の朝10時。
近くの公園で早朝自主練した後、今日は男子が練習試合で監督も新米もいないので、女子はお休みということで昼寝を未茉はしていた。
ピーンポォーンッ♪
遠いどこかでチャイムが鳴っていたが、まだ意識は夢の中だ。
ーーばたばたばたばたばた!
「ん゛ん゛…」
ママの足音が階段をかけ上がり慌ただしくこっちに近づいてきて、夢から覚めると、
「大変大変大変!!未茉ちゃぁぁあんっ!!!」
バタンッ!!と物凄い勢いで扉を開けてママが悲鳴をあげながら未茉の部屋に入ってきたので、驚いて飛び上がった。
「なに?!どうしたの?!ママまさか火事!?緊急事態?!」
「超ー緊急事態!!緊急事態発生よっ!!」
「なになになに落ち着け!どうした!!?」
「イケメンが……!!」
「はっ?」
「イケメンが来たのよ!!東城禅君以来の久々のママのメガヒットよ!!!」
「あ゛ぁ?メガヒットぉお?」



