TIPOFF!! #LOVE SPRING





「もうやるって顔に書いてありますよマイクさん。」

微笑みながらボールを両手で転がす翔真を見て、

「うちは男女共に全国レベルだぜ?俺ら相手に勝負挑めんのか?」

「でも洗礼受けなきゃ帰してはくれないんですよね?」
「……!」
(コイツがこの俺に挑もうとするなんて…。)


「中学じゃ俺に本気に挑んで来なかったからな。お前は。この前の練習試合の仇うちがてらーー手加減はなしだ。」

中学時代、いの一番に翔真のことを可愛がってきたマイクは、いつも自分に最高のアシストをしてくれていた。
高校の舞台で敵同士で戦うことに寂しさを覚えるも、翔真がこの一年で、どんだけ成長したのか、肌で感じようとするマイクにーー、

「そうこなくっちゃ。」と翔真も目の前の最強で最高の敵に微笑んだ。


「アホちゃうか!!!」

静香はユニフォームに着替え体育館に戻る未茉に「今すぐ謝って辞めるんや!!」と何度も何度も言ってくる。

「湊の実力は知らんけど、いくらお前が天才かて言われとっても田島さんには敵わへん!去年の関東大会得点王でMVPやで?!お前んとこのキャプテンかてなんべんもこてんぱにされとるゆー話やないか!!」

「うっさいなぁ~静香は」

「うっさくあらへん!あんたが挑もうとしてるのは東京のトップに君臨する人やで!?」

「だから挑むんじだろ。」
バッシュの紐を結び直す未茉は面白そうに微笑む。