眠気と五月の暖かな陽気にいつの間にか誘われて乾燥機が回り終わるのを待ってる間、二人は寝てしまっていた。

「すぅっ……」

テーブルに翔真の左腕は伸ばされてそこに未茉の頭がちょこんと乗っていて腕枕され、二人はくっついて寝ていた。

翔真の右腕は未茉の肩を包み込みように寄せてた。

「ん……」

そして未茉の手は翔真のシャツをギュッと引っ張るように握ったままーー……

「ん……?……」

いつの間にか寝てしまったか……と未茉は虚ろな目を擦ると、すぐ目の前にはスヤスヤと気持ち良さそうに眠る翔真がいた。

まだ半分無意識の中、掴んでいたTシャツを離して手を翔真の頬にゆっくりあててまた目を閉じた。

(……温度も心も温かい奴……。
翔真といるとなんか妙に安心するな。)

いつの間にかまた眠りに落ちてしまうと、しばらくして翔真が「ん……」と目を覚まし、未茉の手が自分の頬に触れてることに気づくと、


「未茉ちゃん…」

寝息をたてるその無防備な寝顔を見つめながら…どうしょうもない愛しさが溢れるように込み上げ、


「……好きだよ。」

その柔らかくて細い手を取り自分の頬にあてながら、伝えるとまた目を閉じた。