「昨日椎名さんち行った帰りに公園で大成高の早乙女にあってさぁ~~家近かったんだよあの二人。同中らしい。」

大きなあくびに涙を流し体を伸ばしながら言った。


「早乙女はな、あたしの中学の時からのファンであたしを見てバスケ始めたんだって!プレーが好きって憧れだって」

思い出したように嬉しそうにデレッとしながら話すとちょっと目が覚めてきた。

「「「・・コクられてんな。」」」
BIG3は心の中で確信し、なおかつ鋭い突っ込みを入れた。

「まさかとは思うが、まさかソイツんちに・・・」


「ん?泊まったよ。」


未茉はもちろんなんのためらいもなく言った。


肘をついていた結城はその衝撃的な一言に、肘の力が抜けてガゴンッ!と机に頭を打ち付けた。

「アホかっ!!お前はよく知りもしない男の家になぜ泊まりにいくんだ!?」

「えー中学の時から向こうは知ってるよ。つーか、お前らだって知ってるんだろ?」

「そういや、この前練習試合の時、白石のこと…」
なんとなく、合致する節々に三上は納得するが、
「まさか早乙女が白石のことを…」
「選抜でしか会ったことねぇけど、そんな泊まりに誘ったりするような軽い奴じゃねぇはずだけど…」
結城と三上は二人のスピーディーなやり取りに、あせるも、


「それで?」と翔真だけは冷静だった。