「ん…あれ。未茉ちゃんだ。」

おっとりとした口調で真後ろから名前を呼ばれ振り向くと、

「あ、男バスの翔真。」
「正解。さすがに二回目は覚えてくれたか。」

まだ眠たそうにあくびしながらも嬉しFうに翔真は起き上がった。


「おう。その旨そうな綿あめヘアは忘れてないぜ!」
「ん…食べてもいいよ?」
寝ぼけてるのか甘ったるい声でそう微笑んで未茉の顔を覗きこむ上目遣いに、

「「きゃあ…」」
全然関係ない女の子達がクラスの端の方で真っ赤になってざわついているが、未茉は全然違うことが気になっていた。

「お前本当に一年?浪人してんじゃなくて?」

目に涙いっぱい浮かべて大きくて長い手を天井に向け体を伸ばしてる翔真の体をまじまじと見る。

一年で190㎝の身長の日本人男子は中々お目見えしたことなく、ジロジロと体全身隈無く視線をやり、

「手足もなげぇし、上履きもでけぇし、でも顔はちっちぇな。それともそのもじゃもじゃ頭で身長誤魔化してんの?」

「ねー未茉ちゃん、そんな至近距離に顔近づけてきたらヤバくない?」

「なんで?」

「あ、パンツ見えそう。」

「履いてるし。」
あぐらかいてた足をおろしたベランッと未茉はスカートをめくり短パンを見せると、スラッとした細長い白い足が露になり
(なっ……!!)
隣にいた結城はその大胆さにドキと心臓がなった。