「ま、とにかく俺も翔真もあんな女共とつるむ気もなければ、むろん付き合う気も一切ないってこと!」
「マジかよお前あんなデレてたのに・・」
「疑いの眼差しむけんなよ!!!
つーかさ、大体お前があの女らを遠足メンバーに入れた時、こっちだってじゃお前の友達ならと思って気ぃ使って仲良くなろうとしてやってたこの俺達の気づかいわかんねぇーのか?」
「そうだったの?!!」
「そぉだろうがよ!!
そんな気持ちも分からず勝手にふてって友達辞めるとかぬかしてんじゃねーぞ!!ばぁーかっ!」
今度は結城がモップを持って詰めよって来た。
「ご……ごめん。」
その剣幕に負けたように未茉が謝ると、
「じゃー、罰としてお前らでここ掃除!いいな?」
俺は部活行く!と言ってさっさと教室を出ていく結城は、教室の扉を閉めてため息ついた。
(よし二人きりにしてやった。感謝しろよ翔真!)
優越感に浸りつつもなんだかんだ未茉と仲直りができて嬉しい結城は、浮き足立ってバスケに向かったのでした。



