「で、結局お前はなんでキレて俺らを避けてんの?」

放課後、罰の居残り掃除を三人はしていると結城に尋ねられ、未茉はモップを持つ手が止まった。

「……」
翔真は何も聞かずただ黙って未茉の言葉を待った。

「……嫌なんだよ。」

「え?」
「この際、はっきり言うけども」
「おお、言っとけ。」

「翔真が椎名さんと付き合うのとか。」

「おおっ!やきもちかっ!!」
その時、結城は興奮気味で声をあげ目を輝かせたが、
「結城や三上がよく知りもしないミーハー女の子にデレデレしてるのも。」

「「ん・・・??」」
それには翔真と結城は同時に首を傾げる。


「てか、翔真!付き合ってるんなら、あたしに気を使わず言えよ。あたし空気とか読めねぇし、分かんねぇし、苦手なんだよそーいうの!!」

「何勘違いしてんだよ翔真は…」
結城がいいかけるも、
「うるせぇ!!話は黙って最後まで聞け!!」
未茉は遮って怒鳴る。

「・・・この野郎・・・。」