次の日、朝の予礼が鳴る頃、教室にバスケットボール片手にガムを噛みながら無言で未茉は入ってきた。
「あれ…」
いつもなら“おはよー!!”と元気な声が響くものでクラスメイト達もいつもと違う未茉の様子を感じていたが話かけずらいオーラが放たれていた。
「よーっ、はよっ。」
結城と三上がいつものように挨拶してくるが、
「おう」と冷たく無表情な返事で返す。
「な…なんなんだよ。昨日からもーお前やりづれぇなぁ……」
あからさまな態度に結城は呆れてると、そこへ
「あ、おはよ。未茉ちゃん。」
朝練が終わり、購買に寄ってた翔真も遅れてやってきていつものように微笑んできた。
「おう」こちらも目を合わせずに答えると、
「・・・いい加減にしろよぉ~お前っ!!」
ブチッ・・と頭にきた結城は、未茉に迫る。
「なんで一人で何も言わずにキレてんだよ!!感じ悪いだろ!!」
ーーバンッ!!机を思いっきり叩くと、当然頭にきた未茉も机を叩き返し、
「感じ悪いのは結城じゃん!!女といちゃつきやがって似合わねぇーんだよ!!」
「あぁ?!何意味わかんねぇーこと言ってたんだアホッかっ!!」
ざわっ…と一気に教室が騒がしくなり、未茉達に一斉に視線が集まる。
「何…なに喧嘩?」
「すんげー迫力……」



