復讐に燃える女達の計画が練られてるとも知らずに教室では、未茉が居残りして班長の仕事をしているところへ翔真がやってきた。
「まだ終わんないの?」
「おめぇが班長おしつけたんだろーがっ!!」
「あははっ。そうだっけ?」
「・・ぶっ殺す」
人数分のプリントをまとめながら名前を書いてく未茉の前の席に翔真は後ろ向きで腰かけた。
窓際にオレンジの夕陽が差し込むと俯く未茉の睫毛はいつもより長く、唇はキラキラしていたので
「可愛いなぁ…」
思わず翔真の目は釘付けとなり、心の声がだだ漏れるするも、作業に夢中で完全スルーの未茉だったが、その視線に気づくと、
上目遣いの未茉と目が合う。
「おいっ!!見てねぇで手伝えっっ!!」
ホチキスとプリントを差し出して口を膨らますが、翔真は受け取らずジッと彼女を見つめたままだった。
「あんだよ」
「いや、メイクしてるといつもより更に可愛いなと思って見とれてた。」
「あ?そんなこと言って逃げるつもりだろ。」
(……違うのに……)
全然気持ちを受け取ってもらえない翔真であった・・・。