「もう完全に嫌われた…」
椎名は愕然と肩を落とし、友人に囲まれながらトイレで泣きじゃくっていた。
「なんであんなこと言っちゃったんだろ…私、湊君の前では言動には凄く気を付けてたのに」
「大丈夫だって。湊君そんなに怒ってなかったって。」
「そうだよ!せっかく同じ班になれたんだよ?チャンスじゃん!!」
同班の女子達が落ち込む椎名を慰めてると、
「いや、嫌われたって絶対!!私の株が下がって……逆に白石さんの株が上がったもん……絶対……」
「珍しいなぁ、椎名さんが手こずるなんて。」
「本当だよ。中学の時から狙った男は彼女いようがいまいがすぐ落としてきたのに。」
「湊君には全然っ通用しないのよ…。白石さんってどんな手使って近づいてるんだろ。」
まるで失恋決定の友人の半端ない落ち込みぶりに、顔を見合わせた。
「だったらさー、株下げればいいじゃん。うちらも結城達の前で恥かかせられてたし。協力するからさ。」
「そうだよ。私達の誰かが結城と付き合えば逆に自然に湊君と普段からつるめるし、白石さんを追い出すこともできるかもよ。」



