「静香ちゃん、未茉ちゃんの中学時代どんなんだったの?」
色々情報が欲しくて気になる翔真は静香に訊ねた。

「ほな、やっぱり湊は、未茉狙いなんや?!大変やで~未茉ぁは!ぐっあはははっ!!!」
「それは知ってる…」
「なんせ鈍いからなっ!何十人の男泣かせてきたか数えきれへん!!」

(そんなに・・・!?)


「素直で強くて明るくて能天気やけど、ごっつ優しいんや。うちが転校してきた時、一番に話に入れてくれたんや。」
親友の話を自慢気に話す静香になんとなく想像できる翔真は嬉しそうな顔した。

「うちの自慢の友達でライバルなんや。いつか全国の舞台で決勝で戦うのが二人の夢や。」

「叶うといいね。」
「おー!湊も頑張れやっ!そんでうちにいい男紹介しぃやっ!」とバンッ!と腰を叩かれた。

(ちょっと痛い・・・)


「あーっ!何盛り上がってなんの話してたの?」

結城と三上と話し込んでると、未茉は盛り上がる二人の話題が気になり戻ってくる。

「なんでもない。あ、そういや未茉ちゃん、東城君が来てたよ。もう帰ったけど…」

「「えっ!?マジ?!」」
静香と未茉は同時に驚く。

「禅、懐かしいなぁ~アイツも未茉のことを好・・」言いかける静香の口をモガッと翔真は手で塞いだ。

「ん?」
未茉が首を傾げると、

「なんで塞ぐねん!!?」
「いや、なんとなく。」と本心を隠すように微笑むと、

「なんやあんたは相当好きなんやな… 未茉のこ・・」と言いかけると今度は結城と三上が静香の口を塞いだ。