「「ありがとうございましたッ!!!」」

コートで両チームの選手が整列し挨拶を交わし合うと、
「白石っ!偉い!!」
「よくやった!!大成に勝つなんて快挙だっ!!」

朝の遅刻のことなどすっかり忘れた部員や監督が未茉の周りに一斉に集まってくる。

「後味はわりいけど、よっしゃぁぁあっ!!勝ったぜ!!」
未茉はガッツポーズをしながら筆頭になってワイワイとお祭り騒ぎでベンチで盛り上がってると、


「あははっ何叫んどるねん。あいっかわらずやなぁー未茉!!」

「静香っ!!」
後ろから笑いながらやって来た静香に気付き振り向くと半泣きしながら二人は力一杯抱き合う。

「えっ、何あの二人・・・」
「仲よしなの?」
「あんなにコートでは挑発しあってたのに。」
抱き合う二人の光景に周囲は驚いていた。

「久し振りじゃねーかっ!会いたかったぜ!!」
「遅れて来よったから驚いたわ。相変わらず派手な演出しとるな。」

「・・演出なんかじゃねーよ!!」