ピー!!
「ジャンプボールシチュエーション!!」
「おっしゃぁ!!」
未茉はニッと強めに微笑んだ。
「ポゼッションアローは…!?」
「「明徳ボールからの再開だ!!」」
残り二秒で明徳ボールからの再開となり、かなり勝利に大手をかけられたが、
「crazyバカな…!!あの状況でボール狙いに行くやついるか!ファウルになる可能性の方が高いぞ!!」
マイクが信じられない…と首を振りながら危険な駆けに出た未茉に開いた口が塞がらない。
「未茉ちゃんらしいですね。人にゲームを支配されるのが嫌なんでしょうね。性に合わないとか。」
隣で面白そうに彼女を見る翔真に、マイクは違和感を残した。
スローインからゲームを再開した明徳に対し、大成は激しくディフェンスをかけて、相手にパスをさせずに五秒使ってのマイボールを狙うも、
未茉がうまくディフェンスを交わし、パスを受け取り、走り逃げ、ディフェンスに邪魔されるも、残り1秒でリングに向かって放つ。
ピピーー!!!
試合終了のブザーが鳴り響き、明徳の逃げきり勝ちとなった。
「「おっしゃあああああ!!!」」
「大成に…あの大成に勝ったぞぉぉ!!」
監督と斎藤は抱き合いながら涙して喜び、
「「やったぁぁああ!!」」
ベンチでも、コートでも部員達が喜びに舞う中、
「……はっ。あはは。まさかこう来るとは…」
まさかの返しに鼻で笑いながら田島が未茉の前に現れると、
「今日はどうしても勝たないとキャプテンに叱られるので。」
「へぇ。」
「攻撃は最大の防御っすよ。田島さん。」
あんたの挑発には乗らないよって澄ました笑顔で去っていった。
「なるほど。」
一本取られてしまった田島だったが、久々に面白そうな奴を東京で見つけられたからか、歪んだ笑みを浮かべた。



