「残り14秒…」
(やべぇ…足がもういてぇ…でも田島さんにはぜってぇー打たせるわけにはいかねぇ!!)
さっきの鈴木の言葉もあり、意地でもここは守らなければ、勝利がないと未茉は歯を食い縛りながら田島へのディフェンスにつくと、
「!!?」
そこへ未茉を助けるように一緒に前原は田島のディフェンスに加わり、ダブルで激しいプレスにかかる。
(前原さん…!)
一瞬、心がホッとするも激しくボールにアタックしていくと、
ピッ!
大成ボールでラインを割り、そしてタイムアウトを迎えた。
「「いいぞいいぞ!!!」」
だが激しく気持ちの入った二人のディフェンスにベンチは熱い拍手で応援する。
「うんうん、上手いね。静香から聞いてた通り。」
ベンチからコートへと戻る田島は、未茉に少し小馬鹿にしたような上っ面な笑顔で話しかけた。
「あんたも、まぁまぁうまいよ。」
未茉も正直にそう讃えると、
「・・年下だよね?」
「おう!」
「・・・。」
(似てるか?)
そう言われたことを思いだし、未茉は田島にじっと目をやる。
(言われてみれば身長167センチでほぼ同じくれぇだけど、やっぱりがっちりしてんな。あたしも二年経てばこんくらいになっかな?)
体格的に当たり負けしなさそうな体を羨ましそうに見た。
そんな未茉の視線をはねのけるように、
「さあ、ここで問題。勝つために残りこの5秒でシュートをするために私はどうするでしょう。」
「なるほど。正解なら、お前のシュートを阻止してうちが勝てるって言いたいのか?」
「そう。」
「ふーん!ま、嫌いじゃねぇぜ?クイズ!」
(単純に自分で勝ちにいくなら、3ポイントを狙って外に出すが、バスカン狙いで自分でゴール行くか、どっちかしかねぇだろ。あたしが田島だったらか。)
「さぁ、どうするかな。」
何やら考えた様子の未茉を翔真も見つめた。



