「白石だけがでずっぱりか…今から下げるわけにはいかないしな。」
気の毒に思うマイクも苦い表情でコートを見る。
「半月前まで中学生で、プレー時間が二分増えだけでも最初はきつい。強豪相手にあれだけストイックなディフェンスして、走って今からあの田島のスピードに食らいつけなんて、無理がある。」
「なんだよー!もっと早く田島出してくれれば!!」と、結城が唸るも、
「そうしたら今もう二十点差は軽くついてるぞ・・・。」
「え・・・。」
マイクの言葉に苦笑いを浮かべた。
「いっよっしやぁぁあ!!あと二点で同点!!!」
大成ベンチは、さすがと言わんばかりに立ち上がり喜ぶ。
まるでさっきとは別チームのようだ。
田島が入ったことでハーフコートバスケでゆっくり時間をかけてパスを回し、高さを活かしてハイポストでシュートをしっかり決めてく。
パスが厳しい時は、自分で外から3ポイントシュートを決めてく。
未茉の守りに徹して振り回されていた選手達も一気に息を吹き返した。
集中力が上がってる全国レベルの試合は残り数分でその実力を存分に発揮し、まざまざと見せつけられた。
70対68……20点差に開いてた点差が田島投入後あっという間に二点差まで追い付いた。



