「きゃぁー湊くーん!!」
「結城くーん!三上くーん!」
「かっこいい!こっち見てー!」
男バスの練習が始まりギャラリーには写真や動画を撮る他校の女の子達が溢れ女子部員達は絶句した。
「なんの騒ぎよ・・これ。」
「いつからうちの体育館はコンサート会場になったんだか・・・。」
「BIG3達のおっかけらしいです。先生にも報告したんですが…」
二年の女子部員がそう言うと、
「いやぁ~参ったよぉ~!!バスケ雑誌からBIG3の取材を受けちゃったりしてさぁ。うちはこれから強豪高に生まれかわるからなっ!!!そして僕も有名顧問に…」
キラキラと輝く目でルールもろくに分かってない新米斎藤はまいったなぁっと照れてると、
「「・・・・。」」
女子部員達からは軽蔑の眼差しを送られる・・。
「おいっ!!新米斎藤!!女子だって、全国行こうぜ!!」
それを聞いていた未茉も鼻息を荒くして物申す。
「えっ…う、ああ!!そうだな!もちろん!男子だけじゃなくて女子も目指して…って呼び捨てするなぁぁあ!!」
「新米は随分弱気だなぁ。」
腰に手を当て仁王立ちになり、ため息つくと、
「こらこら!先生に向かってなんっていう口の聞き方・・」
キャプテンの鈴木が、未茉に対して怒ると、
「あたしがここに来たからには、弱気なんか無用だぜ!?」
ニッと強気な笑みで微笑むと、
「「きゃぁあああっ!!」」
急に隣の男バスのコートからはギャラリー女子達の熱狂的な歓声が響き渡り、
「あんだようっせぇーなぁ!!」
未茉は耳を塞ぎながら振り返る。



