「fantastic.…凄い…。何が凄いってあの白石の当たり負けをしない体の強さだよ。」

想像してた以上の未茉の圧巻のパフォーマンスを目の当たりにして衝撃を受けたマイクは失いかけてた言葉をようやく口にした。

(センターの石井と静香に二人に20センチ近くも差があり、ましてや筋肉質には見えないスラッと細くきゃしゃな白石の体があの二人に当たり負けをしないのが凄い…。
どんな凄い選手でも練習中、何人の連中があの強さに吹っ飛ばされてたのを見たことか……。)

マイクの思考がなんとなく分かる翔真はフッとベンチにいる未茉の方を見ながら言った。

「手加減してるとはいえ、余裕で男子と対等にゲームを挑むくらいの高さや体の強さをかわすのは慣れてますからね。」
「そう言えば…この前そんなこと言ってたな。」

「端からみるあの細さからは考えられないんでしょうけど、大成のあのくらいの強さなら余裕でびくともしませんよ。」

「あのくらいって…石井は間違いなく東京ナンバーワンセンターだぞ!?Nonsense…」
バカな…と言いたくなるほど信じがたいことだった。