「まさか…ママの勘違いとか!?」
「普通に考えれば分かるだろ!電車で一時間かかるのにこっからバスで一時間のわけないだろ!」

「たっ…確かになんで気づかなかったんだ……なんて、気落ちしてる場合じゃねぇ!!!すぐ行かねーとっ!!!」
「おう急げっ!!監督と鈴木さんには俺から連絡しとく!!」
「サンキュー橘さん!!!」

未茉は勢いよく駅へ向かって猛ダッシュで駆け抜けてく。
(試合開始が11時半…!!乗り合わせよければ11時すぎに着く!!)

「ああ最悪だっ!!本当になんでこんなことに…!!キャプテンに確かめれば良かったぁぁぁあああ!!!うぁぁああーんっ!!」
苛立ちともどかしさが募り大声で涙と鼻水を滴ながら叫び自己嫌悪に陥る。

(せっかく……
‘ 白石を信じてる’って言ってくれたのにぃいいい……!!!)

「ひくっひくっ…うあぁああああん!!」
電車の中ではただただ号泣する未茉を周りの人が不審な目で見ていた・・・
「凄い泣いてるあの子…」
「ね、こんな車内で…」