「未茉ちゃぁーーんっ!!」
トントン!!と朝早くから未茉の自宅の部屋の扉からママの呼ぶ声と共に何度もノックされる。
「ん……なにぃ~~~もぉ時間なのぉ……」
枕元の時計を見るとまだ6時だった。
「あと30分は寝れるのにぃ……」
容赦なくママはくるまっていた布団をはがしてきた。
「さっき女バスの子から電話かかってきたわよぉー。今日は明徳からバスで大成に向かうから10時に学校集合に変更だってぇ。」
「ふぁぁーっ。えー。なんでそんな急に変わったんだろ~ふぁっ…」
涙目であくびをして両手を伸ばしてストレッチしながらベッドから立ち上がった。
「……大成戦……かぁ。ようやくアイツとご対面だな。」
机に飾る中学時代のバスケ部集合写真を見つめながらゆっくり頷いて、カーテンを開けて朝日をあびながら
「じゃー朝練してみんなが来るの待つかなっ!!」
ユニフォームとバッシュと着替えをバッグに放り投げて朝ごはん大盛り食べて、お弁当持って七時には走って出ていった。