その日の部活はお昼から6時間続き、次の日に疲れを残さないように切り上げると、明日の大成戦のスタメンが野村監督から発表され、ユニフォームが手渡されていく。
「4番、鈴木。5番新垣。7番 白石(一年)
8番前原(二年)、6番水上…」
未茉以外のメンバーは文句なしの順当だったが、
「一年で7番…」
分かってはいたが、さすがに部員達は動揺を隠せなかった。
「明日の大成戦はパワーとスタミナ勝負だ。スタメン以外の選手も交代でたくさん試合に出るだろうから、いい準備すること!!いいな?」
「「はいっ!!!」」
監督の言葉に一同声を揃え、解散した。
「白石。」
片付けをする一年達の輪にいる未茉に鈴木はボールを投げ、
「はい。」パシッと受けとると、
「ちょっとやってかない?響かない程度に。」
「……はい!!喜んで!!」
珍しく鈴木キャプテンが部活終わった後、未茉を誘い部活の後とは思えない程の激しい1on1が繰り広げられた。



