「ありがとう」
12月に入ると、沙織の受験関係も一段落して、俺達は隆道と会った。
社長から借りた車で隆道の住む町へ行った。
9月の、レースの写真を沙織が渡すと隆道は喜んで受け取った。
3人で会うとは。
何となく居心地が悪い。
俺は小さくため息をつく。
ファーストフード店の窓には大粒の雨が叩きつけられている。
まるで。
自分の心の中みたい。
「そーちゃん」
隆道は俺の顔を覗き込んだ。
「大丈夫?顔色が悪いよ」
「う、うん。大丈夫だよ」
俺は笑ってみせた。
「俺ん家、来る?
ちょっと休んでいきなよ」
12月に入ると、沙織の受験関係も一段落して、俺達は隆道と会った。
社長から借りた車で隆道の住む町へ行った。
9月の、レースの写真を沙織が渡すと隆道は喜んで受け取った。
3人で会うとは。
何となく居心地が悪い。
俺は小さくため息をつく。
ファーストフード店の窓には大粒の雨が叩きつけられている。
まるで。
自分の心の中みたい。
「そーちゃん」
隆道は俺の顔を覗き込んだ。
「大丈夫?顔色が悪いよ」
「う、うん。大丈夫だよ」
俺は笑ってみせた。
「俺ん家、来る?
ちょっと休んでいきなよ」