目が覚めると保健室でベッドに寝ていた
体操服に着替えていて
近くには紙袋が置いてあった。


保険室の先生は優しく声をかけてくれた

「大丈夫?落ち着いた?」

ユリ「すいません、もう大丈夫です」


あの後、発作が起きてすぐ先生が通りかかり
保健室へ運んでくれたらしい。

マサキや他の生徒のことには
一切触れていない事から
気づいてないか
知らないフリか
どちらにせよ先生方からしたら
私みたいな生徒は厄介者だ。

あまり関わりたくないのであろう。



「一応、親御さんに連絡して迎えに来てもらう?」

ユリ「大丈夫です。授業受けたいので教室戻ります」

「ユリさんは本当に真面目ね。
でも無理するとまた発作するから気をつけてね」



苛立ちを覚えながら保健室を後にする

"真面目"
そのレッテルをはられた人の重み
何も考えずに言う悪魔のような言葉

大人程、真面目を良しとする生き物だ。



人より勉強する理由

それはただの馬鹿だから。