「はぁ……」
ため息を吐きながら、一人とぼとぼと廊下を進む。
なんか、疲れた。
穂波さんと合流したのは派手そうな女子グループ。
中学時代の武勇伝的な話、かっこいい先輩の話、メイクの話、いろんな話が猛スピードで飛び交った。
穂波さんはその女子たちとウマが合うみたいで、私と二人の時よりテンションが高かった。
『えー? 間宮さん部活やらないの?』
『あ……うん』
『うちらバスケ部のマネやりたいねって話してて。間宮さんも放課後見に行こうよ! カッコイイ先輩いっぱいだし絶対楽しいよ!』
『や、ちょっと、私は……』
派手女子たちは、初対面の私にずかずかといろんな話を振ってくる。
上手く答えられず、申し訳ない気持ちになった。
『間宮ちゃん人見知りっぽいから、そんな質問攻めしないであげてよ~』
穂波さんは笑いながら、女子たちを止めてくれた。
あっという間に彼女は合流したグループ側の人になっていた。