「紘毅、早く見て!」 瑞樹さんが運転席の方をノックして、紘毅くんが降りてくるのが見えた。 そして─── 「……っ」 紘毅くんの視界に私が捉えられた。 恥ずかしさが限界を超え、俯いてしまう。 こんなの私じゃないって言われたらどうしよう。 「……瑞樹」 「はい」 「すげぇいい仕事してくれたな」 「ふふっ、紘毅ならそう言うと思った」 クスクス笑う瑞樹さんと、真剣な表情をしている紘毅くん。 これはどういうことだろうか。