「あ!わかる!」

「だよね!いやー、花音もわたしと同じ匂いがしてた!」

そう2人でゲラゲラと笑って盛り上がっていると、生徒たちが続々と教室に入り出してきた。


めぐと別れてから、自分の教室に入り、あの3人が入れていたもの以外の手紙がないか確認した。

ーーよかった。これだけだ。


水色の封筒を確かに机に入れるところを見た。

そして机に入っていたのも同じ水色の封筒だ。



明日からなくなるんだと考えると、羽が生えたかのように気持ちが楽になった。