「ホレ、これ見てみー」
池永君が差し出したのは、シルバーメタリックのボディのサイドに傷が入り、その大きな画面には見事なヒビが、地割れのごとく走ったスマホでした。
「そ、それは!? まさか!!」
「そ。今朝、チーマキちゃんに払い落とされた俺のスマホ。
買ったばかりだったのに、ヒドくね?
しかも、俺が白い白馬に乗ったナイト様さながら、アンタのこと助けてやったのに、この仕打ち絶対に有り得なくね?」
真っ白い歯を見せて、ウインクしたまま笑顔をあたしに向ける池永君。
その時、今まで忘れてた(というか、意図的に記憶から抹消してた)『うさぎさんのおぱんつ』写真を、未だ彼が所持しているという現実に、あたしのキャパシティはもう限界になっていました。
自称・白い白馬に乗った王子様を前に、あたしは激しい「頭痛が痛い」状態を堪えきれず、クラっと立ちくらみ。
クラっ!
「おっ!? 大丈夫か? 嬉しくて揺れる想いってヤツか?」
(ちっがーう!!)
あたしを受け止めた池永君の姿を見て、女子たちが一斉に悲鳴とブーイング。
もう金輪際、目立たなく、地味だけど平穏という学園生活は送れないようです。
池永君が差し出したのは、シルバーメタリックのボディのサイドに傷が入り、その大きな画面には見事なヒビが、地割れのごとく走ったスマホでした。
「そ、それは!? まさか!!」
「そ。今朝、チーマキちゃんに払い落とされた俺のスマホ。
買ったばかりだったのに、ヒドくね?
しかも、俺が白い白馬に乗ったナイト様さながら、アンタのこと助けてやったのに、この仕打ち絶対に有り得なくね?」
真っ白い歯を見せて、ウインクしたまま笑顔をあたしに向ける池永君。
その時、今まで忘れてた(というか、意図的に記憶から抹消してた)『うさぎさんのおぱんつ』写真を、未だ彼が所持しているという現実に、あたしのキャパシティはもう限界になっていました。
自称・白い白馬に乗った王子様を前に、あたしは激しい「頭痛が痛い」状態を堪えきれず、クラっと立ちくらみ。
クラっ!
「おっ!? 大丈夫か? 嬉しくて揺れる想いってヤツか?」
(ちっがーう!!)
あたしを受け止めた池永君の姿を見て、女子たちが一斉に悲鳴とブーイング。
もう金輪際、目立たなく、地味だけど平穏という学園生活は送れないようです。
