しかしながら、神様は何も答えてくれません。
多分、真夜中しか現れてくれないのでしょう。幽霊と似たようなものなのかな? 違うかな?
「真希ちゃん真希ちゃん、それってさー、考えようによっては、池永隼人が『恋のキューピッド』ってことにならない?」
「なななな……! あんな強引で意地悪な人が、キューピッドさんなワケないでしょ!! キューピッドさんに失礼だよ」
あたしは、涼香ちゃんの神をも恐れぬ失言をたしなめました。
「そう~? でも、結果としてあなたと林君の仲が急接近したんだから、池永隼人は恋をとりもってくれた恩人ってことじゃん。
ちょっとくらい感謝してやりなってばー」
「何よ、それ。池永隼人なんて、あたしは大嫌いですっ!!」
ぷんぷん!! あたしは生まれて初めて、他人様のことを呼び捨てにしていました。
「俺が何だってー?」
はっ!? あたしは我が耳を疑いました。教室の窓からあたし達の席を覗き込んでいたのは、他でもないあの強引俺様男子・池永隼人(君)だったのですから!!
多分、真夜中しか現れてくれないのでしょう。幽霊と似たようなものなのかな? 違うかな?
「真希ちゃん真希ちゃん、それってさー、考えようによっては、池永隼人が『恋のキューピッド』ってことにならない?」
「なななな……! あんな強引で意地悪な人が、キューピッドさんなワケないでしょ!! キューピッドさんに失礼だよ」
あたしは、涼香ちゃんの神をも恐れぬ失言をたしなめました。
「そう~? でも、結果としてあなたと林君の仲が急接近したんだから、池永隼人は恋をとりもってくれた恩人ってことじゃん。
ちょっとくらい感謝してやりなってばー」
「何よ、それ。池永隼人なんて、あたしは大嫌いですっ!!」
ぷんぷん!! あたしは生まれて初めて、他人様のことを呼び捨てにしていました。
「俺が何だってー?」
はっ!? あたしは我が耳を疑いました。教室の窓からあたし達の席を覗き込んでいたのは、他でもないあの強引俺様男子・池永隼人(君)だったのですから!!
