「やぶさかです!! 第一、あんな強引狼系男子なんかより……」
と、途中まで言いかけたところで、あたしはハッとして口ごもります。
「なんかよりー? 他に素敵な男の子がいるのかなー?
真希ちゃんにはー?」
舌なめずりしつつ、狙った獲物は逃がさない、サバンナのライオンさんみたいな瞳の輝きをたたえています。
その鋭い視線と疑惑を向けられたあたしは、あたかもターゲット・ロックオンされた、哀れなインパラさんさながらです。
「ち、ち、違うよ~。た、た、た、た、ただの一般論だよおおお!」
しどろもどろになりながらも、あたしの背中を冷たい汗が流れ落ちて行きます。必死で涼香ちゃんと目を合わせないようにするものの、一旦火が点いたジャーナリスト魂は、どんな消防自動車の放水作業でも、その炎を消せそうにありません。
ニヤリと笑った涼香ちゃんは、新聞部の取材でいつも活用しているであろう、小型ICレコーダーのスイッチをオンにして、机の端に置きました。
「では、取材を始めます」
後ろを振り返り、斜めからあたしの真正面に向き直るその仕草は、夜23時からのニュースを担当する、切れ者女性キャスターのようでした。
と、途中まで言いかけたところで、あたしはハッとして口ごもります。
「なんかよりー? 他に素敵な男の子がいるのかなー?
真希ちゃんにはー?」
舌なめずりしつつ、狙った獲物は逃がさない、サバンナのライオンさんみたいな瞳の輝きをたたえています。
その鋭い視線と疑惑を向けられたあたしは、あたかもターゲット・ロックオンされた、哀れなインパラさんさながらです。
「ち、ち、違うよ~。た、た、た、た、ただの一般論だよおおお!」
しどろもどろになりながらも、あたしの背中を冷たい汗が流れ落ちて行きます。必死で涼香ちゃんと目を合わせないようにするものの、一旦火が点いたジャーナリスト魂は、どんな消防自動車の放水作業でも、その炎を消せそうにありません。
ニヤリと笑った涼香ちゃんは、新聞部の取材でいつも活用しているであろう、小型ICレコーダーのスイッチをオンにして、机の端に置きました。
「では、取材を始めます」
後ろを振り返り、斜めからあたしの真正面に向き直るその仕草は、夜23時からのニュースを担当する、切れ者女性キャスターのようでした。
