会長候補はSweets☆王子!?

 ペンのヘッド部分から、小さな指先大のSDカードが出て来ました。

 目にも止まらぬ早業で、池永君はそれを自分の携帯電話の端末部分に差し込むと

「データフォルダ呼び出し、っと!」

 何かの画像を読み取っているのが分かります。


 あたしは、思わずその手元の画面を覗き込んでいました。


「……おはよっ! チーマキちゃん」

「お、おはようございます」


 あたしの方をチラッと見て、それからニヤリと不敵な笑みを浮かべた池永君が、画面に写った画像をズームモードで拡大します。


「ビンゴ! ほら、ちゃんと写ってるじゃん?
 あらら? カワイイねー。チーマキちゃん」


(あわわわわわわわ~//////)

 そこには、あたしがお気に入りのウサギさんのキャラクターがプリントされた、パ、パ、パ……パ。 

「白地にウサギさん。なかなかファンシーなデザインで、乙女チックだな」


 池永君が見ているその画像は、紛れもなく今あたしの履いているパパパパ……ぱんつ!!


「オッサン、これでもまだシラを切るつもりか!?」

「う、う、うわーーーーっ!」


 中年男性は真っ青な顔をして、今列車が到着したばかりの駅ホームに飛び出し、それこそ『脱兎(だっと)の如く』逃げ出しました。