会長候補はSweets☆王子!?

「あっくーん、あたし大盛りでお願いしまーす!」


 お母様は、信じられない位にたくさん食べるのに、有り得ない位スリムなのが自慢です。

 先週の日曜日も、Sサイズの『魔法のコンダクター・ラシドレあると』ちゃんの変身スーツを完璧に着こなして、コミックやアニメの二次創作&コスプレイベントに参加なさっておられました。


 アドルフォさんは、お皿のバターライスを筑波山程の比率で追加盛り付けされて、そこにアスパラガスのソテーも添えます。

「あっくーん、あたしお野菜嫌い!!」

「奥様、好き嫌いなさっては、健康にはなれませんよ?」


 もはや、何のやりとりなのか、娘のあたしにもサッパリです。


「それじゃあ、今朝も八百万(やおよろず)の神様と、アドルフォ君に感謝して……」

「「「いただきます」」」


 矢田部家のささやかな朝食が始まります。


 じっくりと煮込まれた海の幸の香りと、程良い辛さのスパイスが溶け合って、言葉にならない程の感動を与えてくれます。

「さすが! アドルフォ君のお料理は最高だねー!」

 お父様が、スプーンを口に運びつつ、アドルフォさんにGJ!(グッジョブ)と指でサインを送ります。