会長候補はSweets☆王子!?

 そう言えば、ケータイチェックするの忘れてた。
 あたしは、ももちゃんをカウンターのスツールに丁寧に腰掛けさせた後、バッグからケータイを取り出す。

(あ、林君から5分前に着歴あったんだ……)


「どうした? 彼氏から電話あったんだろ?」

「いや、でももう遅いから」

「男は、そういう時コールバックないと心配になるもんなの。
 俺は気にしないから掛けてやれよ」


 池永君って、デリカシーあるのかないのか分かんないや。

「う、うん……分かった」


 あたしが通話ボタン押すと同時に、隣のキッチンへと通じるドアが閉まる音。

(席、わざわざ外してくれるんだ)


 プルルルル……プルルルル……っていう呼び出し音にも、あたしの鼓動はどんどん高まって行く。

 林君もきっとそうなんだろうな。


『はい、もしもし』数時間ぶりに聴く、心地良い彼の優しい声。