リョウさんは、満足気な表情で、壁側に取り付けてあるラッパみたいな形の筒状のながーい金属製の物体に口を近付ける。
「あれは?」というあたしの問いに、アドルフォさん
「『伝声管(でんせいかん)』と言って、壁内部の振動を利用して、上階に声を伝える装置です。大きな糸電話みたいな感じですね」
「へえ~! 面白いですね」
「おーい! ハヤトー!! お客さんに挨拶しろ~」
『ラッジャー! 店長っ』高校生くらいの男の声。男の子の声? ん?
すぐにドタドタドタッという足音と共に、スウィーツ職人志望のアルバイトスタッフ君が階段を降りて、客席スペースに姿をあらわした。
「やあ、ハヤト君。お久しぶりだね。更に味に磨きがかかっていたよ」
そう賛辞の言葉を贈るアドルフォさんに
「アドちゃん先生じゃないっすか!? アドちゃん先生の指導のたももの、いや、たままも? あれ、何だっけ? とにかくあざーっす!」
「賜物(たまもの)ね。勉強もちゃんと頑張ろう」
「……ん? アドちゃん先生の彼女さんですか?
何かさっきからずっとうつ向いてるけど、人見知りとか? ハハッ!!」
あたしは、恐る恐る顔を上げた。
「あっ! 初めましてーっ。俺のスウィーツ美味しかったっしょ?
俺、ハヤト。池永隼人っていいま……いーま、ちーま、チーマキちゃんがどうしてここにっ!?」
「それはこっちのセリフですっ!!」
「せ、世間は狭いな……」池永隼人・17歳。スウィーツ職人志望。
「あれは?」というあたしの問いに、アドルフォさん
「『伝声管(でんせいかん)』と言って、壁内部の振動を利用して、上階に声を伝える装置です。大きな糸電話みたいな感じですね」
「へえ~! 面白いですね」
「おーい! ハヤトー!! お客さんに挨拶しろ~」
『ラッジャー! 店長っ』高校生くらいの男の声。男の子の声? ん?
すぐにドタドタドタッという足音と共に、スウィーツ職人志望のアルバイトスタッフ君が階段を降りて、客席スペースに姿をあらわした。
「やあ、ハヤト君。お久しぶりだね。更に味に磨きがかかっていたよ」
そう賛辞の言葉を贈るアドルフォさんに
「アドちゃん先生じゃないっすか!? アドちゃん先生の指導のたももの、いや、たままも? あれ、何だっけ? とにかくあざーっす!」
「賜物(たまもの)ね。勉強もちゃんと頑張ろう」
「……ん? アドちゃん先生の彼女さんですか?
何かさっきからずっとうつ向いてるけど、人見知りとか? ハハッ!!」
あたしは、恐る恐る顔を上げた。
「あっ! 初めましてーっ。俺のスウィーツ美味しかったっしょ?
俺、ハヤト。池永隼人っていいま……いーま、ちーま、チーマキちゃんがどうしてここにっ!?」
「それはこっちのセリフですっ!!」
「せ、世間は狭いな……」池永隼人・17歳。スウィーツ職人志望。
