会長候補はSweets☆王子!?

「真希お嬢様、先日私が言っておりました。あの彼ですよ。
……現役高校生なのに、既にプロ並みのセンスを兼ね備えた、閉店した老舗和菓子屋のお孫さんの少年です」

「ああ! あの方が作られたんですね?」


 凄いなー。食べる前から、鮮やかなオレンジと緑の色彩が、まず目を楽しませてくれる。
 さつまいもの皮の部分には、キャラメルシロップが薄くガラス細工みたいに塗られ、カボチャはパンケーキの生地と一緒に、ふんわりふっくら焼き上げられてる。

「いただきまーす!」「いただきます」


 あたしとアドルフォさんは、フォークを入れて切り分ける。
 それを口にほお張ると……


「美味しいっ! あたし、こんなに美味しいケーキ食べたの初めてです」


 野菜の甘みを最大限活かして、ケーキの層の間に挟み込まれたクリームやシュガーの味わいを引き出している。
 あくまで、主役は野菜なのに、完璧なスウィーツになってるよ!

「このバナナン・トーストも、バナナの火の通し方と、上にかけるチョコレートソースの割合いが抜群ですね。
 我が生徒ながら、本当に鼻が高いですよ」

 アドルフォさんは、「ささ、どうぞ」と言いながら、ご自分のスウィーツをあたしにシェアしてくれた。わー/// 何か半分っことか照れるー!


「アイツも、『アドちゃん先生には感謝しても感謝しきれねえよー』っていつも言ってますよ。
 あ、呼びましょうか?」

「そうですね。お願いします。
 私も久し振りに顔が見たいですから」