「ん? 姫子さん、どういう意味だ?」
「士堂君、静也。よく考えてみて。
……レアサンド密輸組織が、矢田部代議士を狙うなら、もっと人が少ない時に襲撃した方が安全だし、何より確実じゃない?
今回の事件は、いずれも『矢田部代議士と関係してるけど、直接代議士本人がいない』シチュエーションで行われている。つまり」
「「つまり?」」
「矢田部陽太郎議員に、こういうメッセージを送ったのよ。
『レアサンド密輸取り締まりから手を引かないと、お前の身の回りの人間を標的にするぞ』
っていう警告をね。相手の心理状態を考え抜いた、極めて冷酷で卑劣な犯人だと思うわ」
姫子さんは唇を噛み締めている。
姫子さん自身が幼い頃に育った同じ施設の小さな子供たちを標的に、どこの誰だかは分からないが、心と体に傷を負わせようとした犯人。
(俺だって、ぜってーに許せねえ!!)
「なあ、姫。お前は見てなかっただろうけど、今夜のニュースの続報だ」
静也はワンセグケータイのテレビ画面を、最小音量にして俺たちに見せる。
「士堂君、静也。よく考えてみて。
……レアサンド密輸組織が、矢田部代議士を狙うなら、もっと人が少ない時に襲撃した方が安全だし、何より確実じゃない?
今回の事件は、いずれも『矢田部代議士と関係してるけど、直接代議士本人がいない』シチュエーションで行われている。つまり」
「「つまり?」」
「矢田部陽太郎議員に、こういうメッセージを送ったのよ。
『レアサンド密輸取り締まりから手を引かないと、お前の身の回りの人間を標的にするぞ』
っていう警告をね。相手の心理状態を考え抜いた、極めて冷酷で卑劣な犯人だと思うわ」
姫子さんは唇を噛み締めている。
姫子さん自身が幼い頃に育った同じ施設の小さな子供たちを標的に、どこの誰だかは分からないが、心と体に傷を負わせようとした犯人。
(俺だって、ぜってーに許せねえ!!)
「なあ、姫。お前は見てなかっただろうけど、今夜のニュースの続報だ」
静也はワンセグケータイのテレビ画面を、最小音量にして俺たちに見せる。
