会長候補はSweets☆王子!?

 やがて、頼んでいたメニューが運ばれると、アドルフォさんとあたしの元にフルーツパンチの入ったワイングラスも置かれた。

「当店からのサービスです」とリョウさん。

「ありがとうございます」

「グラシャス、リョウさん」


 アドルフォさんはあたしにグラスを近付け

「……お嬢様のご安全と、ご学友の生徒会長選挙の勝利を願って」


(いえ、二番目の方は願わなくてもいいです)

「「乾杯」」


 グラスのサイドが軽くカチンと音を立て、『令嬢と執事』というかなり有り得ないディナーが始まる。


 それにしても、ナイフとフォークでオムレツを切り分けるという、たったそれだけの仕草がどうしてこんなにサマになるんだろう?

 あたしはアドルフォさんの全てが、魅力的かつミステリアスでならない。


 時折挟むジョークや、社会情勢・逸話の披露も知的センスの素晴らしさを演出してる。


「……と言う訳で、ジョージ1世は土曜日に亡くなり、ジョージ2世も土曜日に亡くなり、ジョージ3世とジョージ4世も土曜日に亡くなりました。
 余談ですが、ジョージ5世のお友達は『シャーロット』という名前のオウムさんでした」

「へえ~!」