会長候補はSweets☆王子!?

 赤茶けたレンガを積み上げた外観が、舞台照明で使われるようなスポットライトで、屋根から淡い光で照らされてる。


『本格的ヨーロピアンカフェ・アマンダ』さんの小さな駐車場前に、高級ドイツ車が入ると、これはこれで結構マッチしてるみたい。


「お嬢様、どうぞ」

 段差のある後部座席から、あたしは手を取ってもらいステップを踏んで降りる。


「何だか、学校のすぐ近くにこんな趣のあるお店があったなんて、不思議な気分です」

「でしょう? ささ、どうぞ」


 エスコートされながら、あたしはカウベルがガランガランと鳴るスイングドアを押し、お店の中に入った。木の暖かい手触り。

 そして、独特の香りが渾然一体となって、嗅覚を刺激する。