◆ ◆
10分もしない内に、アドルフォさんの運転するベンツは新聞部室すぐ脇の来客用駐車場に滑り込んで来た。
っていうか、法定時速ちゃんと守ったのかな? と、的外れな所が気になってしまう。
西側のお空が、少しずつ茜色に染まりつつあった。
「真希お嬢様! お迎えにあがりました!!」
アドルフォさんは、新聞部室の床に散らばる資料やガラクタの間を器用にくぐり抜け、サッとあたしの前にダークスーツ姿で現れる。
乱雑なこのお部屋とは、いろんな意味で不釣り合いだけど……
「ア、アドルフォさん~! こ、怖かったですー!!」
あたしは、もういてもたってもいられず、彼の姿を見たのとほぼ同時に緊張の糸がプッツリ切れて、ウワッと大号泣してしまった。
「お嬢様、もう大丈夫ですよ……さあ、ご自分で歩けますか?」
「ええ」多分、さっきの腰が抜けたままのあたしだったら、アドルフォさんはすかさずお姫様抱っこで、車まで連れて行ってくれたと思う。
10分もしない内に、アドルフォさんの運転するベンツは新聞部室すぐ脇の来客用駐車場に滑り込んで来た。
っていうか、法定時速ちゃんと守ったのかな? と、的外れな所が気になってしまう。
西側のお空が、少しずつ茜色に染まりつつあった。
「真希お嬢様! お迎えにあがりました!!」
アドルフォさんは、新聞部室の床に散らばる資料やガラクタの間を器用にくぐり抜け、サッとあたしの前にダークスーツ姿で現れる。
乱雑なこのお部屋とは、いろんな意味で不釣り合いだけど……
「ア、アドルフォさん~! こ、怖かったですー!!」
あたしは、もういてもたってもいられず、彼の姿を見たのとほぼ同時に緊張の糸がプッツリ切れて、ウワッと大号泣してしまった。
「お嬢様、もう大丈夫ですよ……さあ、ご自分で歩けますか?」
「ええ」多分、さっきの腰が抜けたままのあたしだったら、アドルフォさんはすかさずお姫様抱っこで、車まで連れて行ってくれたと思う。
