「あっ、でも大内君がまとめたこの池永陣営の公約、誉めてましたよ」
「矢田部さん、誰が?」大内君のキーを叩く手が止まる。ピタリ。
「涼香ちゃん。永末涼香記者が」
「へえ~! さすがは分かってるな。涼香ちゃんは」と言ったのは池永君で、大内君自身は
「本当に? あの永末さんがそう言ったのか?」と強ばった表情。
「は、はい。何でも、『池永君がより身近に感じられて、生徒たちに……小倉塚第二高校のみんなに親しんでもらえるような、受け入れ易い公約だ』って」
こないだ新聞部の存在意義や、部費の少なさで激しく言い合ったのに、涼香ちゃんはきちんと《認めるべきところは認めて》、大内啓二君を選挙アドバイザーとして評価してるんだと思う。
だから、その、つまり?
「矢田部さん」「はい」
「俺は、どうやら裏目に出ることをしてしまったのかも知れない」
(そうかも知れない!!)
「矢田部さん、誰が?」大内君のキーを叩く手が止まる。ピタリ。
「涼香ちゃん。永末涼香記者が」
「へえ~! さすがは分かってるな。涼香ちゃんは」と言ったのは池永君で、大内君自身は
「本当に? あの永末さんがそう言ったのか?」と強ばった表情。
「は、はい。何でも、『池永君がより身近に感じられて、生徒たちに……小倉塚第二高校のみんなに親しんでもらえるような、受け入れ易い公約だ』って」
こないだ新聞部の存在意義や、部費の少なさで激しく言い合ったのに、涼香ちゃんはきちんと《認めるべきところは認めて》、大内啓二君を選挙アドバイザーとして評価してるんだと思う。
だから、その、つまり?
「矢田部さん」「はい」
「俺は、どうやら裏目に出ることをしてしまったのかも知れない」
(そうかも知れない!!)
