会長候補はSweets☆王子!?

「う、う、う、うわああああああああん!!」

「ワッ! ビックリしたあ~!!」


 あたしは、彼のその優しい言葉に緊張の糸がプッツリと切れてしまい、大声を出して泣いてしまいました。

 昇降口に何も知らない人が今来たら、多分この男子生徒さんが、あたしのことを泣かせているように見えなくもないかも知れません。


 既に自分の荷物をまとめてしまった彼は、あたしの手を掴まえて

「こっちにおいで」

 心地良い声色で、あたしの耳元に囁きます。


(今、あたし、男の子に手を触られてる!? 手を繋いでいる!!)


 驚天動地の大事件です。夢じゃありません。

「はっ、はいっ//////」


 彼に連れられ、校庭横の小さな休憩スペースにやって来ました。

 もうすっかり色あせたパラソルが、テーブルの上でかろうじて夏の日差しをさえぎっています。


 嗚咽混じりに、ヒクッ、ヒクッと喉を鳴らすあたしの姿は、きっと物凄く滑稽なものだったでしょう。

 でも彼は、そんなあたしの背中をそっとさすりながら、白いプラスチックの椅子に座るよう促してくれます。

「少し休むと、気分が良くなるよ」

「はっ、はい……」