会長候補はSweets☆王子!?

 ってゆーか、お、お、お、襲うって!?

 あたしの頭の中はもう完全に思考回路がグルグルグルグル!


「オレが、こんなチビッ子を襲う訳ないじゃんかー? なあ、チーマキちゃん」


 ニヤニヤ笑いで、池永君の端正かつ意地の悪い笑顔が急接近します。

「なななな、なんですか!?」

「なんならさ、本当に襲ってやろうか?」


 池永君の大きな手の平は、あたしの顎の部分を持ち上げ、ブラウンの澄んだ瞳が真っ赤なあたしの頬をじっと見ています。


(お、お、襲う? 襲われる? え、えーっ!?)


『真希! 押してもダメなら、押し倒せ! だよーっ』

 混乱の最中、耳元では涼香ちゃんが言っていた言葉がガンガン鳴り響きます。


 あたしの自由を奪っている池永君の手に、あたしは思い切り

【ガジッ!!】

 噛み付いていました。


「いってっ!?」

 池永君は、小さく叫び声を発すると、その手を引っ込めます。


(う、嘘……今の、あたしが!?)

 自分のまさかの行動に、あたしはうろたえてしまいました。
 もう無我夢中で、自分のカバンを掴むと一目散に図書室前の廊下を駆け出します。

 嫌だ! 嫌だ!!