会長候補はSweets☆王子!?

「ひゃっ!?」


 あたしは、驚きのあまりお尻から床に滑ってしまいました。

 右側の上靴が、その衝撃で隣の【世界旅行シリーズ】の棚まで吹っ飛びました。


「……何? もうちょっと寝かせてくれよ」


 新聞紙の下には、伏せた状態で熟睡していた男子生徒の姿がありました!

(池永隼人君!!)

 よりにもよって、こないだと同じシチュエーションで、彼はあたしをあたかも待ち受けるように待機していたようです。

「ふわあああ!! ねみい!!」

 池永君は、大きな伸びをしてから、あたしの顔をジロッっと睨みます。


「あ、こないだの……チーマキちゃんだ」

「あっ、はい! どうも」

「どうも~」


 あたしは、硬直してしまい、その場から逃げ出したかったのにそれすら忘れていました。

「チーマキちゃん、こないだ大変だったんだぞー?
 いつの間にか、このオレがアンタを誰もいない図書室で襲ったなんて、そんな根も葉もない情報にすり替わっててさ。
 おかげで、オレは身に覚えがない濡れ衣で、こっぴどく生徒指導コース一直線!
 ま、いつもの行いが悪いせいでもあるんだけどー(笑)」

(笑)!? 一体、この不敵な笑みはどういう意味があるんでしょうか?